ニッカ K-V スプレー
ニッカK-Ⅴスプレーは、コロナ放電を利用した電子式パウダースプレー装置です。
主な用途は、フィルム・ラミネート加工におけるブロッキング防止パウダーの散布です。ローラー上に付着させたパウダーをコロナ放電により拡散させる方式は、ニッカK-Ⅲスプレーと同様ですが、飛散防止ローラーの採用により、パウダーの飛散を最小限に抑え、被散布体へのボタ落ちを防止することができるようになりました。
さらに、K-Ⅲスプレーに比べ、パウダーの付着率が飛躍的に向上するため、パウダーの消費量を大幅に減らすことができます。
製品特徴
生産ラインの品質安定
ボタ落ち発生率の低減により、生産ラインの品質が安定します。
作業環境の改善
パウダーの飛散が抑制され、作業環境の改善につながります。
パウダー消費量の低減
パウダー付着効率の向上により、パウダーの消費量が低減します。
散布制御範囲の倍増
インバータ方式の駆動制御によりパウダー散布の制御範囲が倍増します。
1%毎の散布量設定が可能
タッチパネル採用により、パウダーの散布量を1%毎で設定できます。
◆究極のパウダースプレー装置
ニッカは長年にわたり、コロナ放電を利用した電子式パウダースプレー装置「Kシリーズ」とブロッキング防止パウダー「ニッカリコ」で確かな実績を築いてまいりました。 従来品では、パウダーのボタ落ちや飛散に対応するためにオプションの集塵装置や帯電装置を付帯して、問題の低減に取り組んでまいりましたが決定的な解決には至らないのが現状でした。大幅に性能が向上した「ニッカK-Ⅴスプレー」により、ボタ落ちと飛散の減少、パウダーのフィルムへの付着率向上が可能となりました。
◆パウダー散布比較
「ニッカK-Ⅴスプレー」の飛躍的な性能向上は、以下の比較写真(同一条件での散布)でも一目瞭然です。 従来品での改善方法であります帯電装置システムとの比較においてもパウダーの飛散が大幅に改善され、ボタ落ちの発生確率も大幅に減少します。ラインスピードが速くなるほど、パウダーが付着しにくくなり、飛散を助長させてしまいますが、パウダーの飛散する空間を可能な限り限定することで、パウダーの付着効果を最大限に向上させることができます。
※散布条件
1. ローラー回転数 1.87 rpm
2. ラインスピード 110 m/min
3. 使用パウダー ニッカリコ AS-100S